【超初心者向け】老後の取り崩し方|年金+投資資産で安定収入をつくる方法

ナオ

「老後って、貯めることばかり考えてきたけど……実際にお金を“取り崩す”ときって、どうすればいいのか全然わからないんですよね。」

ちはや@FP

「そうだね。実は“老後の取り崩し方”を計画的に考えることこそ、安定した生活のカギなんだ。年金だけに頼らず、投資資産を上手に組み合わせると安心感がぐっと増しますよ。」

ナオ

「なるほど。でも、どれくらいのペースで使えばいいんですか?」

ちはや@FP

「今日は、年金+投資資産を組み合わせて“安定した取り崩し”をするための考え方を、わかりやすくお伝えしますね。」

【超初心者向け】老後の取り崩し方|年金+投資資産で安定収入をつくる方法

1. 老後の取り崩しの基本|「定率」よりも「定額」で安定を

老後の生活資金は、「どのくらいのペースで取り崩すか」を最初に決めるのがポイントです。
代表的な方法は次の2つです。

取り崩し方内容メリットデメリット
定額方式毎月または毎年、一定額を取り崩す生活費が安定しやすい市場が下落したときに資産が早く減る可能性
定率方式資産残高の一定割合を取り崩す(例:毎年3%)資産寿命を延ばしやすい取り崩し額が年によって変動する

初心者の方には、まず「定額方式」をおすすめします。
生活設計がしやすく、家計管理のストレスも少ないからです。


2. 公的年金+投資資産の“二本立て”で安定収入を確保

老後の収入源を「年金」と「投資資産」で組み合わせると、リスクを分散できます。

  • 公的年金: 毎月安定的に入る“ベース収入”
  • 投資資産: 足りない部分を補う“サブ収入”

たとえば、

  • 生活費:月25万円
  • 年金収入:月18万円
    差額7万円を投資資産から取り崩す、というイメージです。

また、iDeCo(イデコ)やNISAを活用して積み立てた資産を、老後に上手に取り崩すことで税制メリットも享受できます。


3. 取り崩し前に確認すべき3つのポイント

① 資産配分(アセットアロケーション)を見直す

老後は“守りの運用”にシフトしましょう。
株式比率を下げ、債券や現金の割合を増やすことで、下落時のリスクを抑えられます。

② 非課税制度の終了時期を把握する

NISAやiDeCoで運用している資産は、非課税期間終了後の扱いを事前に確認しておきましょう。
売却・継続・ロールオーバーなど、選択肢を知っておくことでスムーズな受け取りが可能です。

③ 取り崩しシミュレーションを立てる

「どのくらいのペースで、何年持たせたいか」を明確にして、年率リターンを控えめに見積もりましょう。
FPや証券会社のシミュレーターを使うのもおすすめです。


4. FPが教える“取り崩し成功”のコツ

  • 焦って一括で引き出さない(税金や年金減額リスクに注意)
  • 資産の一部は運用を継続(インフレに対応)
  • 定期的に家計を見直す(医療費や生活費の変化に対応)

5. まとめ|「貯める」から「使う」へ、安心のマネープランを

老後の取り崩しは、「資産を減らすこと」ではなく、
“自分らしい生活を長く続けるための戦略”です。

  • 年金+投資で安定収入を確保
  • 定額方式で取り崩しをコントロール
  • 定期的な見直しで長持ちさせる

ファイナンシャルプランナーとしての結論は、
無理なく続けられる仕組みを作ることが、老後の最大の安心」です。


🧭この記事で学べるポイントまとめ

  • 取り崩し方の基本は「定額」がおすすめ
  • 年金と投資資産の“二本立て”が安定のカギ
  • リバランスとシミュレーションで長期の安心を確保