知っておきたい!休眠口座とは?~あなたの“忘れたお金”を守るために~

知っておきたい!休眠口座とは?~あなたの“忘れたお金”を守るために~
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ふだん意識しないけれど、実は多くの人が持っているかもしれないのが「休眠口座」。銀行口座は使っていなくても、自動的に消えるわけではありません。この記事では、休眠口座とは何か、どんな影響があるのか、そして活用方法までをわかりやすく解説します。
◆ 休眠口座とは?
休眠口座(しゅうみんこうざ)とは、長期間にわたって出入金や残高の確認といった取引が行われていない銀行口座のことを指します。具体的には、10年以上動きがない預金口座がこれにあたります。
日本では、2018年から「休眠預金等活用法(正式名称:民間公益活動を促進するための休眠預金等の活用に関する法律)」が施行され、休眠口座の取り扱いが明確になりました。
◆ 休眠口座になるとどうなるの?
10年以上動きがない預金口座は、以下のような流れになります。
- 金融機関から通知(※住所変更していないと届かない場合あり)
- 預金保険機構へ移管
- 公益活動に活用(NPOなどへの支援金)
しかし、休眠になったからといってお金が「没収」されるわけではありません。本人が申し出れば、いつでも引き出すことが可能です。
◆ どんな口座が休眠になるの?
- 普通預金、定期預金、貯蓄預金など
- ゆうちょ銀行も対象(ただし、20年で時効扱い)
※ 住宅ローン返済口座や、公共料金の引き落としがある場合は休眠扱いになりません。
◆ 休眠口座を防ぐには?
1. 定期的に残高をチェック
インターネットバンキングでの確認もOK。ログインだけでも「取引」と見なされる場合があります。
2. 少額でも入出金しておく
100円でも出し入れすれば休眠化を回避できます。
3. 住所変更を届け出る
通知が届かないと、気づかないうちに休眠になってしまうことも。
◆ 眠っているお金を見つけるには?
銀行協会やゆうちょ銀行のウェブサイトでは、「お金の所在が不明な口座」の確認方法を案内しています。また、全国銀行協会の「預金保険機構」のウェブサイトでも、口座の有無や返還手続きの案内が掲載されています。
◆ まとめ:休眠口座は“忘れたお金”。定期的な確認を!
使っていない口座でも、そこには大切なお金が眠っているかもしれません。数百円でも、数万円でも、あなたの資産であることに変わりはありません。忙しい日常の中でも、1年に1度は自分の銀行口座を棚卸ししてみてはいかがでしょうか。