国政選挙の「選挙権」と「被選挙権」とは?

国政選挙の「選挙権」と「被選挙権」とは?
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私たちが日本の未来を決めるうえで重要な役割を果たすのが「選挙」です。しかし、「選挙権」と「被選挙権」の違いや内容を正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。今回は、国政選挙におけるこの2つの権利について、簡単にご紹介します。
◆ 選挙権とは?
選挙権とは、「自分の代表者を選ぶ権利」です。つまり、投票する権利のことです。
▼ 国政選挙での選挙権の要件
- 年齢要件:満18歳以上の日本国民
- 国籍要件:日本国籍を持つ者(外国籍の方には認められていません)
- 住民要件:原則、住民基本台帳に3か月以上登録されていること(自治体によって若干異なる場合があります)
選挙権は、私たちが社会のあり方に直接影響を与えることができる、非常に重要な民主的権利です。
◆ 被選挙権とは?
被選挙権とは、「自分が立候補して、選ばれる権利」です。
▼ 国政選挙での被選挙権の年齢要件
- 衆議院議員:満25歳以上の日本国民
- 参議院議員:満30歳以上の日本国民
被選挙権は、政治家として国を動かす立場に立つための基本的な資格ともいえます。つまり、政治の「プレイヤー」になれる権利です。
◆ なぜ違いがあるのか?
年齢要件に差があるのは、政治家にはより高い判断力と経験が求められるためとされています。特に参議院は「良識の府」とも呼ばれ、より慎重な議論を重ねる役割があるため、30歳以上とされています。
◆ 最後に
選挙は、民主主義の根幹です。自分の意志を表すための「選挙権」、そして社会を変えるための「被選挙権」、どちらも大切な権利です。将来を見据えて、ぜひ関心を持ち続けてください。