「配当金生活」の現実:月10万円の不労所得を得るにはいくら必要?FPがリアルに試算!



「配当金生活」の現実:月10万円の不労所得を得るにはいくら必要?FPがリアルに試算!



「配当金だけで暮らす」は本当に夢なのか?

YouTubeやSNSで話題の「配当金生活」。不労所得で自由な生活を夢見る方も多いですが、実際にはどれくらいの資産が必要なのか?本当に可能なのか?
ファイナンシャル・プランナーが現実的なシミュレーションを交えて解説します。


【1】配当金生活とは?定義と誤解

  • 定義:株式やETFなどの保有により得られる配当金で生活費を賄うこと
  • よくある誤解
    • 「配当金=安定収入」と思い込みがちだが、減配や無配のリスクあり
    • 税金の存在を見落としがち(20.315%の課税あり)

【2】配当金で月10万円得るにはいくら必要?

目標:

月10万円 × 12ヶ月 = 年間120万円の配当収入

想定利回り別の必要資産:

想定利回り必要元本(税引前)
3%約4,000万円
4%約3,000万円
5%約2,400万円

※税引後を考慮するとさらに元本が必要になる


【3】配当金生活の3つの現実

① 再投資ができないと資産は増えにくい

→ 配当金を使い切ると元本成長が鈍化

② 減配・無配リスクがある

→ 景気悪化や企業業績によって配当は変動する

③ 税金・社会保険への影響も考慮

→ 収入によっては健康保険料や国保料が増える場合あり


【4】実現に向けたステップと現実的な代替案

🧭 ステップ例:

  1. 毎月5万円から高配当ETF(VYM・HDV・SPYDなど)を積立
  2. 年に1度リバランスしながら、長期保有を継続
  3. 配当再投資で複利効果を活かす

💡 代替案:

  • 配当金+つみたてNISAなどによるハイブリッド戦略
  • サイドFIRE(部分的早期リタイア)との併用で現実的に

【5】まとめ:配当金生活は「夢」ではなく「設計次第」

配当金生活は一足飛びで達成できるものではありませんが、明確な目標設定と時間をかけた資産形成によって実現可能性は十分にあります。大切なのは「仕組み化」と「継続」です。