「貯金だけで大丈夫？」投資を始める前に知っておくべき基本知識
chihaya
「貯金だけで大丈夫？」投資を始める前に知っておくべき基本知識
目次
貯金だけでは守れない時代
昔は「コツコツ貯金していれば安心」と言われていました。しかし現代では、低金利・物価上昇・老後資金の不安など、貯金だけでは資産を守りきれない現実が待っています。この記事では、投資を始める前に知っておきたい基本的な考え方を、ファイナンシャル・プランナーの視点からわかりやすく解説します。
1. なぜ貯金だけでは不十分なのか？
- 金利は限りなくゼロに近い
銀行預金の金利は年0.001%程度。100万円を預けても1年間で10円の利息しかつきません。 - インフレによる価値の目減り
物価が上がると、同じお金で買えるものが減ってしまいます。これは“見えない損”とも言えます。 - 長寿社会と老後資金の不足
人生100年時代、退職後も30年以上生活費が必要になる可能性があります。
2. 投資と貯金の違いを理解しよう
| 項目 | 貯金 | 投資 |
|---|---|---|
| 元本保証 | あり | なし（リスクあり） |
| リターン | 非常に小さい | リスクに応じて高い可能性あり |
| 流動性 | 高い（すぐ引き出せる） | 低い場合もあり |
| メリット | 安心感、使いやすさ | 資産が増える可能性 |
| デメリット | 増えない、インフレに弱い | 元本割れの可能性 |
3. 投資は「守り」と「攻め」のバランス
投資＝お金を増やす手段、というだけでなく、資産を守る手段でもあります。たとえば、インフレに備えて株式や不動産といった資産に分散投資することで、長期的にお金の価値を保てます。
4. 投資を始める前に整えておくこと
- 生活防衛資金の確保
まずは、病気や失業に備えて生活費3〜6ヶ月分を貯金しておきましょう。 - 目的を明確にする
投資の目的（老後資金・教育費・住宅購入など）を明確にすることで、リスク許容度や商品選びが変わります。 - 金融商品の仕組みを理解する
投資信託、ETF、株式、債券など、基本的な金融商品の特徴を学ぶことが第一歩です。
5. 無理せず「少額」から始める
つみたてNISAなどを活用すれば、月1,000円〜からでもスタート可能です。いきなり大きな金額を投資せず、「まずは慣れる」ことを大切にしましょう。
投資は“未来の自分への仕送り”
投資は「お金儲け」だけでなく、将来の安心・自由・選択肢を増やす手段です。貯金と投資を上手に使い分けることが、これからの時代を豊かに生きる鍵になります。
