「2025年2月第2週の株式・為替市場を総括！来週の展望と注目ポイント」

2025年2月15日 2025年2月15日

chihaya

2025年2月10日から14日の週における株式市場と外国為替市場の動向を詳しく振り返り、来週の展望について考察します。

週明け10日の東京株式市場では、日経平均株価が前週末比14円15銭高の38,801円17銭で取引を終え、小幅ながら反発しました。午前中は、先週末のニューヨーク株式市場の下落や、トランプ政権による関税政策の不透明感から売りが先行しましたが、好業績を発表した企業への買いが入り、下げ幅を縮小しました。

外国為替市場では、トランプ大統領が鉄鋼・アルミ製品に25%の関税を課すと表明したことを受け、景気への影響が懸念され、円高ドル安が進行しました。10日午後4時時点で、1ドル＝151円台後半で推移しています。

米国市場では、トランプ大統領が関税の実施を再度延期したことや、米国債利回りの低下により、ドルが今年最安値を記録しました。これにより、ユーロや人民元に対してドル安が進行しました。また、ウクライナ和平交渉や企業決算、米国債の入札など、複数の要因が市場に影響を与えました。

来週は、米国の1月消費者物価指数（CPI）の発表が予定されており、インフレ動向が注目されます。インフレ率が市場予想を上回る場合、米連邦準備制度理事会（FRB）の金融引き締め政策が強化される可能性があり、これが為替市場や株式市場に影響を与えることが予想されます。

また、トランプ政権の関税政策に関する新たな動きや、地政学的リスクの高まりも市場の不安要因となり得ます。特に、ウクライナ情勢や中国との貿易交渉の進展が市場に影響を与える可能性があります。さらに、主要企業の決算発表も続くため、個別銘柄の動向にも注目が必要です。

総じて、来週の市場は外部要因に左右されやすい状況が続くと考えられます。経済指標や政策動向、地政学的リスクに注視し、柔軟な投資戦略を立てることが重要です。特に、リスク管理を徹底し、市場の変動に対応できる体制を整えることが求められます。